あっという間に10月は過ぎ・・・。

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 収穫の季節
10月7日は、地元の小学校のブドウの収穫祭
 
今まで食べたどんなブドウより
自分たちで育てたブドウが一番美味しかったようです。


マスカット・ベリーAの垣根栽培です。

11日には、キュベ・イケガワの収穫。

新しい試みの成果が現れ果実味と酸のバランスが絶妙です。
二つの台風と極端な乾燥期もあり「難しい年」でしたが
平年の20%減に収量調節したことで納得できる品質になりました。

収穫後、除草、ビニールの除去を終え21日から柿の収穫そして「あんぽ柿の加工」
気温が高めに推移しているので選別した柿を冷蔵庫に保存しました。

11月5日から毎週末「かいてらす」であんぽ柿の直売をします。
是非お立ち寄りください。

今は柿の加工をしながら時間を見つけて施肥をしています。

また、11月5、6日は、ワインツーリズム山梨2011です。
5日夜は、シャトー酒折の20周年、感謝の夕べがあり夜の街に出没します。
6日はシャトー酒折でTeam Kisvinのヴィンヤードツアーもあります。
皆様とお会いできることを楽しみにしています。



独自の栽培理論

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 私の栽培理論は、今までのブドウ栽培の理論とどう違うか?
ワインの裏ラベルに独自の栽培理論と表記してある。
この理論は、既存の栽培理論とどこがどう違いなぜ独自なのか?

基本的には、過去の栽培体系の上に立っている理論である。
だから、独自でもないし亜流でもない。過去の積み重ねの延長である。

私の理論が最高でそれ以外に方法がないとも思っていない。栽培に対する考え方が違う人を排除する事もない。山梨県で、果樹園芸会で、JAで指導してされてきた事とほとんど変わらない。

それを基本技術とすると今のブドウ農家の多くがそれすら習得していない。
だから、昨年ベト病の被害があり今年は予測通り被害がない。
ついでに言えば新しい農薬の登場で10年間はベト病の被害は出ないだろう。

農学、果樹園芸学から離れたところで独自性を出しているのではなく、基本技術の中から重要な点を強調しているだけである。だから、山梨大学でも学会でも講義が出来る。

バランサー理論とは、植物生理学上の「シンクとソース」理論そのものである。生育ステージによる栽培管理と「シンク・ソース」を絡める管理は、ブドウ栽培の基本中の基本である。
ただ、それを重要視しT/R比をコントロールすべきだと主張しているだけである。
そのために、土壌、施肥、防除なども体系的にとらえているだけである。
栽培は「点」ではなく「線」であり、その「線」は、時系列に沿ってゆく。

ちょっと違うがほとんど同じである。

だから、Team Kisvinに学ぶところは何もないはずである。
日本での栽培を真剣に考え取り組めば、私たちに学ばなくともかなり近い所で一致するはずである。

もしそうでなければ、あなたの栽培理論は、「疑似科学」によるものである。
栽培に近道なんてない。

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ブドウを育てる。

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 今まで多くの先人が良いブドウを育てようと努力してきた。
多くの人の情熱で産地と呼ばれるようになってきた。
一人の力では築き上げることも、維持する事も出来ない。

日本だけの話ではない。産地は移動してきた。

最近、ブドウ栽培、特にワイン用ブドウ栽培を志す人が私の周りでも
増えてきた。そのうち何人の人が残るのだろうか。

私の目から見るとしっかりと準備をしてきた人なんて一人もいない。
生存確率1%ぐらいだと思う。
その1%の内、本当の意味でプロとなれる人は、10%いるかいないか。
というのが現実である。

ブドウ農家の収益性や一人で出来る仕事量、イニシャルコスト、必要な農機具の総額
それに栽培の基本的技術を習得するお金と時間。
衰退するブドウ栽培に取り組み生活するための資金。
衰退してきた原因分析とそれを解決するための手段。
全て数値化できるしシュミレーションもできる。

あなたが育てたブドウは誰がいくらで買ってくれるのか?
それで生活できるのか?
衰退する農家の資産以下の状態で、低い栽培技術で何が出来ると言うのか?
どれだけの資金を調達し投資し回収するつもり?その裏付けは何?

金なし、土地なし、技術なし、コネなしでどうやって起農するのか。?
我々が掲げる(実現できる)目標と素人の(根拠のない)夢とを同じ目線で語ってほしくない。
それは許されない事で農業を栽培を冒涜することだ。
食料自給率や地球環境と崇高な志を持つ人ほど、あっさりと撤退してゆく。

金融機関から借りられる金額がその人の信用である。
農業をするというのは、趣味の延長ではない。栽培をかじる事とは全く違うことですよ。

農業はサイエンスであり経営は信用である。
衰退するには、それだけの理由がある。

参入困難で退出自由な業界に入って夢を実現できますか??


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山形県に研修旅行

 8月7日、8日と若手醸造家とブドウ農家の研究会で山形県に研修旅行。
この時期、子供たちが小さかった頃は、家族で伊豆に海水浴。
桃栽培を始めてから収穫時期と重なり県外に出かけることが難しくなった。
ブドウの生育期間中に視察できた事で意義深い研修になった。

今回訪問したワイナリーの皆様と山形県ワイン酒造組合の皆さまには
心より感謝します。


月山ワイン山ぶどう研究所     タケダワイナリー
月山        タケダ

酒井ワイナリー           高畠ワイナリー
酒井        高畠

ここでのブドウ栽培は、雪と傾斜地が大きな障害になる。
ワイナリーの抱える最大の問題は原料確保だろう。
高齢化後継者不足の中生産量の減少が続く。
栽培技術以前の問題として、ブドウ農家の減少とブドウ産地の衰退が進んでいる。
これは、国内におけるブドウ産地の共通の傾向である。
つまり農業問題である。JA、農家が原料を安定供給するというのは、もはや幻想である。

ワイナリーのブドウ栽培は、農業的視点からでは経営として成り立たっていない。
「樹勢が落ち着いている」のか「樹体が衰弱している」のかという判断は、
その人の感性による表現ではなく、農学的見地から判断すべきである。

ブドウが高値で取引された頃は、産地として名声を博していても
価格が下落してしまえば農家はブドウ栽培を諦めざるを得ない。
ブドウを栽培しなくても農家は存続できる。

ワイナリーがしっかりとした農業経営をする以外に原料を確保することは難しいだろう。
ブドウ栽培していなくてもワイナリー経営できるなんて、所詮無理な話である。

日本でブドウ栽培することは、今も昔も大きな困難が伴う。
先人たちの流した汗と涙で産地が形成されてきたのだ。
その財産を食いつくす前に一歩前に進むしか道はない。
その一歩の方向性を間違えれば産地は滅亡する。

ブドウがなければワインは出来ない。
100年後、山梨も山形も立派な産地であり続けるために
最善を尽くすのが我々の使命である。

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収穫、販売、摘心、摘房

 最終収量調節の季節。
垣根のMBAは、
 1本の樹でこれだけ摘房。

一房重も300gから400gにして、収穫量は半分になる。


「今年は豊作ですか?」と果樹農家に聞くお馬鹿な人がいる。
収穫1か月前に収量を半分にしている果樹栽培の現状を知らないのだろう。
収量を半減し、豊作になる訳がない。お米とは違うのだ。
それでも色づきが悪かったり、糖度が上がりきらないこともある。
良いブドウが最大限取れた時が豊作なのだ。
キチンと収量調節すれば、ブドウは答えを出してくれる。
ここ日本では良い天候に恵まれれば、そうなる訳ではない。

これまで健全に生育していれば、適切な最終収量調節で、良いブドウが収穫できる。

収量調節は、生育ステージに合わせて
剪定、芽欠き、開花前の摘房、実止まり後の摘房、果粒肥大期の摘房、
そしてベレーゾン初期の最終摘房と6回に分けて行う。
もっと重要な作業だからである。

スポーツ選手が「次には結果を出します。」とかコメントする事があるが、
「結果」という言葉は良いことばかりとは限らない。
どれだけ努力しても報われない事を果樹農家は知っている。悪い結果も時にはある。

「結果」とは「果を結ぶ」本来、果樹農家だけが使える言葉だと思う。
果実は良い果実になろうとひたむきに生きている。
私が出来るのは、1%の手助けにすぎない。

ベレーゾンの天候で全てが決まるほど栽培は単純ではない。
単純な作業の積み重ねの結果が良いブドウを生み出すのだ。

栽培管理で最も品質に影響を与えるのが、収量調節である。

栽培管理で最も樹勢コントロールに影響を与えるのが剪定である。

最も難しいのが最終収量調節である。
欲が絡むからである。良いブドウを多く売ればお金になるからである。
これはブドウ農家の考えである。

栽培家は違う。良いブドウはたくさん生産できない事を知っているから。
10a当たりの収量は、同じ房数でも一粒の重さで1割〜2割ほど変動する。
収穫期まで土壌に十分すぎる水分があり、2次生長する樹相なら、収量を半減させても
良いブドウが取れることはない。

桃とデラウエアの収穫も始まり
7月30日から「かいてらす」での直売も始めました。



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