萌芽の季節

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 今年は、3月が暖かく生育が8日ほど早まっている。
剪定が3月31日に終わり、結果枝の芽キズ処理と誘引、棚の中杭の高さ調節、台木、幼木の移植など順次行う。更に桃の花も早く咲きだし、摘蕾ができず摘花をする。
甲州 萌芽
甲州種の芽キズ処理
甲州の涙

その間、ワイン関連のお仕事があり、セミナーや原稿書き「若手の会」の集まりなど忙しく過ごした。
2月から研修に入ったK君の頑張りや週に一度お手伝いに来るS君の活躍で何とか仕事がやや遅れながらも順調に進んでいる。というか、そもそも生育が早すぎ。
K君は結果枝の誘引は、一度でほぼマスターした。合格点の80点。特に驚くことではない。こんな簡単な事でさえ出来ない人もいるが、誘引が出来ない人が剪定をできる筈がない。これは、長梢剪定栽培の事である。

そんな訳で休眠期防除は、やらないというかやれなかった。たぶん問題ない。根拠もある。
明日から、チッパー処理。境川の雨除けの修理、レインガードの設置などやる事あり過ぎ。


甲州種の誘引

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 5月27日、短梢剪定栽培の甲州の誘引をしました。

かなり強く伸びているように見えますが

誘引してみるとそうでもありません。


下から見上げていたから強く感じられたようです。

ブドウ栽培は、生育ステージに合わせて
適切な管理をすることが最も重要です。

ベリーAの芽欠き

各品種の芽欠き、誘引、摘房が始まる。
忙しくなってきた。

デラウエアの1回目のジベレリン処理も何とか終了。
5月17日処理は、深夜3ミリほどの雨が激しく降ったので
再処理という。

自己責任で再処理を行わないことにした。
着粒が多くなることもあるが、再処理すれば間違いなく良い結果が約束される。
それでも再処理をしない。これまでの経験と知識を信じる。

農業は最終的には自己責任で、誰も守ってくれない。
間違えながら覚えることの愚かさは、結果として表れる。

さてMBAの芽欠き、コルドン
 

成長点のないものは、除芽する。

こちらが成長点のある枝


早速、防除する。
すでにベト病の発生が報告されている。
私の予想通り、黒とう病、蔓割れ病も多発状態だ。
ということは、晩腐病の菌密度も高いということ。
心して栽培管理に打ち込む。


剪定講習会

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久しぶりの更新です。
2月24日 「若手醸造家とブドウ農家研究会」剪定講習会を行いました。

ブドウ栽培は毎年同じことの繰り返しです。
基本的な栽培技術を習得するのに3年、一人前になるまでに10年、名人と言われるまでに30年。
指導者になるにはその適性もある。
いたずらに年月を積み重ねても、良き栽培家、良き指導者にはなれない。

どうして、あなたたちは技術を公開し、栽培指導をするのですか?と聞かれることがある。
大きなお世話だ。利益がなくても使命がある。
「良いワインは 良い仲間から」
栽培に苦労し悩んでいる人がそこにいた時、手を貸すことが当たり前。
これって、不思議なことですか?

地域の先輩、普及センター、果樹園芸会、JAなどいろんな集まりで学んできた。
とある講習会で隣の先輩に小声で「新梢」って何ですか?と聞いたのを思い出す。
あれから、30数年。

知らないことは恥ずかしいことではない。知らないことを聞けない方がよっぽど恥ずかしい。

収穫、販売、摘心、摘房

 最終収量調節の季節。
垣根のMBAは、
 1本の樹でこれだけ摘房。

一房重も300gから400gにして、収穫量は半分になる。


「今年は豊作ですか?」と果樹農家に聞くお馬鹿な人がいる。
収穫1か月前に収量を半分にしている果樹栽培の現状を知らないのだろう。
収量を半減し、豊作になる訳がない。お米とは違うのだ。
それでも色づきが悪かったり、糖度が上がりきらないこともある。
良いブドウが最大限取れた時が豊作なのだ。
キチンと収量調節すれば、ブドウは答えを出してくれる。
ここ日本では良い天候に恵まれれば、そうなる訳ではない。

これまで健全に生育していれば、適切な最終収量調節で、良いブドウが収穫できる。

収量調節は、生育ステージに合わせて
剪定、芽欠き、開花前の摘房、実止まり後の摘房、果粒肥大期の摘房、
そしてベレーゾン初期の最終摘房と6回に分けて行う。
もっと重要な作業だからである。

スポーツ選手が「次には結果を出します。」とかコメントする事があるが、
「結果」という言葉は良いことばかりとは限らない。
どれだけ努力しても報われない事を果樹農家は知っている。悪い結果も時にはある。

「結果」とは「果を結ぶ」本来、果樹農家だけが使える言葉だと思う。
果実は良い果実になろうとひたむきに生きている。
私が出来るのは、1%の手助けにすぎない。

ベレーゾンの天候で全てが決まるほど栽培は単純ではない。
単純な作業の積み重ねの結果が良いブドウを生み出すのだ。

栽培管理で最も品質に影響を与えるのが、収量調節である。

栽培管理で最も樹勢コントロールに影響を与えるのが剪定である。

最も難しいのが最終収量調節である。
欲が絡むからである。良いブドウを多く売ればお金になるからである。
これはブドウ農家の考えである。

栽培家は違う。良いブドウはたくさん生産できない事を知っているから。
10a当たりの収量は、同じ房数でも一粒の重さで1割〜2割ほど変動する。
収穫期まで土壌に十分すぎる水分があり、2次生長する樹相なら、収量を半減させても
良いブドウが取れることはない。

桃とデラウエアの収穫も始まり
7月30日から「かいてらす」での直売も始めました。



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シャルドネの移植

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4月24日、垣根栽培の2年生から3年生の苗を移植しました。
マスカット・ベリーA、シラー、

そしてシャルドネ。
 

展葉始め頃が移植の適期です。

今年は、3月中旬から約1カ月雨がありませんでしたので、移植の適期が短くなりました。

私が、就農してから33年、この時期のこんな乾燥は初めてでした。

隣の畑の84歳の大先輩に伺うと「オレだってこの60数年で初めてだ。」と大笑いしていました。

幸い萌芽状態は良いので安心していますが、
昨年の健康状態が悪いとスタートから難しい年になるでしょう。

99%はブドウが自分の意思で生きようとしています。たった1%の部分をどう高めるかが私たちの仕事です。もっとやってあげたいことも少なからずあります。

シラーもシャルドネもベリーAも今年が過去最高の作柄になるようにきれいに萌芽しています。

「萌芽状態が作柄の80%を左右する。」と私は考えています。萌芽の良い品種ほど栽培が容易だともいえます。

農繁期に入る前にどれだけの準備が出来ているかで全てが決定されています。

残された時間は平等ですが、良い準備が出来ていますか。?


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シャルドネは、・・・。

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垣根栽培の誘引が終了した。
シャルドネは、こんな感じに
 

整然として美しい風景になった。

ブドウの涙も

ここでシャルドネを育てようとした一番の動機は、
日本のシャルドネはもっと美味しくなるはずだという不確かな自信からだった。

あれから5年、予想以上に大人しく健気な品種で確かな手ごたえを感じている。

昨年以上の収量が見込めるので、品質を上げることを目標に仕上げていきたい。

量の確保から、質の向上に栽培方針が変わる。

樹が大人になり土がさらに良くなるのだから
順調にいけばこれから3年間は品質が上がり続けるだろう。

栽培技術とは、天候に左右されずに平均以上のポテンシャルを上げるための方策でしかない。

本来果樹農家だけが使える言葉、「結果」が全てを表してくれる。

「良くないときには、技術を疑え。」

天候が一定でないことなど誰でも知っている。

天候に合わせて管理することこそが、栽培技術である。
 
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ブドウの涙が

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 今日ですべての剪定が終了した。

垣根のベリーAの誘引を始める。



水揚げの季節、ブドウの涙が流れ落ちてくる。

春の予感というよりも、苦しみに満ちて流れ出す涙としか思えない。

ブドウも涙を流さなければ生きてはいけない。

「もっとブドウを思いやる気持ちがなければ

良いブドウを育てることはできない。」

そんな言葉はずっと前から知っていた。

でもどうしたら良いのか今でも分からないことばかりだ。

私ができることは、1%しかなくとも続けていこう。

何のためにブドウを育てるのかもう一度考えてみよう。

このブドウを植え付け、笑顔で初めての収穫をした人を私は忘れない。

ブドウの涙を見るたびに思い出すだろう。


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短梢剪定の芽数について

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 一年枝のカウントの仕方は、(この場合前年、長梢剪定した枝)

これで二芽剪定(基底芽、潜芽がない)

2年枝(前年短梢剪定した枝)以降は、スパー(腕枝)が形成される。

一芽剪定芽のように見えるが、基底芽を含めると二芽剪定になる。

マスカット・ベリーAは、花芽形成が良いので0芽(基底芽剪定)から一芽剪定で良い。
一新梢1〜2房あれば、必要な房数の2倍近くになるので収量は問題がない。

また、スパーが成長して来るので、二芽残したならなるべく基の芽で切り返すことが必要だ。

長梢剪定に比べ、房は、密着し小房傾向になるので、品種によっては適さない場合がある。

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切り取り線の話

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 剪定をするとき、最初にその樹の状態を見極める。
つまり、樹相を判断する。
樹勢が弱い時は、より強くなるように芽の数を減らし、
強い時は、より弱くなるように多めに芽を残す。
適正な時は、その状態をキープするように切り詰める。

ここに切り取り線が

ここにも切り取り線

しっかりと見えるでしょう。切り取り線……。

今年も、過去最高のキュベを目指して一年が始まる。

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